印象がすべての国会と報道
4月14日現段階では森友は一旦落ち着いて、今度は再び加計が浮上してきました。
まだやるんか。
報道ステーションが「首相案件」の巨大な横断幕を背後に掲示したあの話題です。
焦点は柳瀬秘書官と愛媛県側が会った会わないという話で、まあ会ってたところでどうということはないのですが、ならばなぜ嘘をつくのか、という森友でも散々目にしたのと似た構図です。
嘘をつくからには何かやましいことがあるんじゃないか!と。
まあそう思ってしまうのは人間の心理として仕方がないと思います。
私も左翼はよく捏造するからうさんくさいし信用できないと思っているし。
最近は中立なジャーナリストの方が「政権の過剰防衛だ」と言及しているのもよく聞くようになってきました。
ということで、以前の「政権に不正がなかったということを説明しろ」みたいな論調から、「なぜ政権が防衛ラインを不必要に下げているのか知りたい」に変わってきている今、
総理には潔白の証明よりも「なぜ過剰防衛しなければいけないと考えたか」を説明していただきたい。
と思っています。
ちなみに私が個人的に推す説はマスコミ対策です。
まあこれを言ってしまうと言い訳すんな!って叩かれるとは思いますが、実際に「こんな人たち」叩きの件もあるし、財務省書き換えの動機でもあるし、そう主張できる材料としては揃っているのではないかと。
まあ仮に言ってみてもマスコミにバイアスかけられて視聴者には届くんだろうな。
もちろんもっとちゃんとした理由があるならそれを言ってもらうのがベストです。
で、話変わりますが、
前述したとおり、「何か隠されていると悪いことをしてるんじゃないかと疑ってしまう」という心理はあると思います。
でもその「印象でものを言う」ことが、国会や報道の場で通用するか?
っていうのが疑問なんですよね。
個人のブログやらお茶の間やらで一般人がああだこうだイメージだけで噂するならいいんですよ。
そういうお茶の間レベルの討論を国会や報道番組でやっちゃうのってどうなのかと。
バイキングとかモロにそうでしたね。
「我々一般人はそこまで深いレベルで知っているわけじゃないから印象は大事なこと」だそうで。
なんで一般人レベルでやってんですか?
視聴者がテレビを見て理解できないならともかく、報道する側が理解できていない状態でそのまま伝えるってその姿勢何なんですか。
疑惑が疑惑がーって言ってますが、結局根拠もない疑惑なんて妄想でしかないんですよ。
伊藤惇夫さん、あなたのことですよ。
「このときとこのときで総理は言い方を変えた。ここに何か意味があるのかもしれない…」
ひるおびはあなたの物語を披露する場所じゃないから。
タレント司会者ならともかく専門家ですらこれ。
「総理と加計が友達」は「根拠」か?
「首相案件」は「根拠」か?
それは単に妄想を膨らませる種にすぎませんよ。
個人がその種をもとに空想の世界に飛び立つのは自由ですけど、国会や報道は証拠をもとにものを言ってほしいと思います。
モリカケが長引く原因にはそれもあります。
証人喚問で籠池氏にも佐川氏にも政治的圧力はなかったと証言され、「こんなのおかしい」「納得いかない」と騒ぐ。
次にどうするかと言うと、まだ明らかになっていない部分を探し、その空白に何か真実があるのではないかと期待するわけです。
そしてあの人を呼べこの人も呼べと延々と続く。
普通の人は「あったこと」をもとに結論を導き出すんですが、マスコミと野党は「まだわかってないこと」を頼りにするのでもう堂々巡りなんですよ。
妄想の可能性は無限ですから。
たしか福島みずほ議員がモリカケ問題に対して「ピースを集めれば真実が見えてくる」みたいなことを言っていたと記憶してるんですけど、
この人は集めたピースから見えてきた絵からは必死に目をそらし、まだ見つかっていないピースに思いを馳せているんだなあと思います。
もしくは真相解明なんて望んでなくて問題を長引かせることで政権の支持率を下げたいだけなんでしょうね。